★3ヶ月乗ってみて |
24/8/2003 |
我が家にSWがやってきて約3ヶ月が経ち、5000kmを走行しました。 率直かつ簡潔な感想を述べると、「雰囲気と味はいいけどチープでボロイ」ってトコロです。 もともとチープといわれるフランス車ですが、307の場合かなり見た目のクオリティが上がっています。内装など若干の隙間などはあるもののワンランク以上の質感を持ち、かつフランスらしいオシャレ感もあわせ持っています。 シートも個人的には硬いと感じるものの良いことには間違いなく、レバーなどを触らずに座って走るだけならイイモノ感が漂います。 しかし、ドアの閉まる音やスイッチ類のタッチ、引っ掛かりがあるシートのリクライニングレバーなど伝統のチープ感はしっかりと受け継がれている様です。(^^; まぁこれらは最初からのことだしプジョーらしさだと言ってしまいましょう。(^^; 2000km乗ったあたりから内装のキシミ音がひどくなってきました。個体差もあるでしょうが、これもまぁプジョーらしさと決め付けてしまえば許せる範疇。 しかし4500kmあたりから、フロア下より異音が発生する様になりました。特に勾配を斜めに通過すしたりコーナーリングの最中にフロア下から「ギギギ」「ポン」って感じの音がします。どうも個体の問題である可能性が高いですが、「今のところフロア剛性からくるものである可能性が高く治せない可能性大。むやみにあちこち外して点検するより、音がひどくなってくるか音の質がボディなのか足廻りなのかはっきりする様になるまでしばらく様子をみよう。治るかもしれないし。」って事になっています。うーん、これはもうボロイの範疇。(^_^; 他、ATのギクシャク感や低速での足のゴツゴツ感もチープ感を漂わせてしまう原因といえるでしょう。 残念ながら、品質、道具としても質の高さなどについて考えた時にどうもイイモノ感は漂ってきません。そのあたりは得意ではなさそうです。 さてそれでは一体どこがいいのか?それは雰囲気と味だと思います。 クルマを語る上で味という言葉は「フランス車のためにあるのではないか?」そんな風に思ってしまいます。(^^; まぁそのヘンの詳しい事は次回書くことにしますが、エンジニアリングが素晴らしくイイモノ感が漂うドイツ車、壊れなくって誰でも気軽に乗れる国産車。。。とすると、う〜んフランス車って「コレ」って感じじゃないけどなんか良い。。。それが味じゃないかなぁ〜?ってシロウトの僕は思います。 時計に例えれば、ドイツ車はロレックス、国産車はセイコー、フランス車はカルティエ、なんてワケのわからない事を言ってみたり。。。 で、まずその味のメインとなっているのが足でしょう。 307SWはあいにく低速でのゴツゴツ感が気になります。しかし60km/hを超えたあたりからの足の動きはなんていったらいいのか「ヌチョヌチョ、ヌプヌプ、ムニョムニョ」しています。特にうねりがある路面では路面にへばり付く。。。いやへばり付くというほどではないのですが、素直にタイヤが路面に追従するといった感じで、乗り心地もGOODです。 そして最初に納得できなかった低速でのゴツゴツ感ですが、距離が伸びるに従って次第に薄れてきている様です。 代車で乗っていたルノーラグナと比べると低速での乗り味は負けますが、特に60km/h以上での味は似ていて、このあたりががフランス風なのかな?って思います。 そしてエンジン。決してブン回るってタイプじゃないですが、2000〜4500rpmの間は非常にフラットなトルクでなかなかスムーズに回り、実用域で扱いやすい味付けです。 といってもSWのキャラクターを考えれば必要にして充分すぎ。ティプトロモードを使って車のキャラクターを忘れたスポーティーな走りも楽しめます。エンジン音そのものはちょっぴりガサツですが、エンジン音の遮へいは優秀であるためさほど気にならないし、扱いやすくて走って気持ちイイ味付けだと思います。 そしてシート。ちょっと硬めで若干好みの味ではないですが、長い時間運転しても疲れない、どんどん遠くへ走らせたくなる理由は足とともにこのシートが貢献しているでしょう。 これらの3大素材に加え、開放感や取り回しの良さ、更には雰囲気の良さが加わって、SWのおいしい味を出しているのでしょうね。 そんなSWの5000km時点での採点はちょっと厳しく75点。 前述のフロア下からの異音でマイナス10点。せっかくのおいしい味を堪能している最中に「ギギギギ」となるのは僕的には大きなマイナス点。但しこれは個体差と思われるます。 あとはしなやかになってきた足ですが、まだまだ低速時の味がおいしくなって欲しい。。。今後タイヤやサス、あるいは距離が伸びるとおいしくなるかも知れないという期待を込めてあえてマイナス5点。 うーん、なんだか「○△×」とかぶる内容になってしまった様な。。。(^^;
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