今まで、ファミリア3年、レビン3年とFF車に乗った後、4WDのCR−Vに7年乗って、再度FFの307SWを購入しました。
まぁ、雪国とは言っても一旦道を走り始めれば、FFでも困る事なんてそうそうないのはわかっています。けどちょっとしたところ。。。コーナーリングでの安定性やエンジンブレーキが4輪に効くので安定するといった点では4WDが上でしょう。そしてなにより、除雪が不充分な駐車場などではかなり4WDが活躍します。CR-Vに7年間乗った後なので、SWに乗りかえるにあたってはこのあたりは気になるところでした。
もう1つ気になるのはABS。レビンの時にはABSが付いていたのですが、はっきりいって雪道やアイスバーンでかなり怖い思いをしました。ちょっとした雪でもすぐにABSが作動し、一旦ABSが作動するとちっともブレーキが効いていない。。。「止まる気がしな〜い」って感じだったんです。だから次のCR-VにはABSを付けなかったんです。(ちなみにこの頃でも標準でABSが付かないクルマってめずらしかった。)307SWにはABSが標準装備、まぁ現在新車で買える乗用車にはほぼ100%ABSが付いてますが、ちょっと不安でした。
さて、307SW。「BS MZ-01(ファミリア)」→「ヨコハマガーデックスなんとか(レビン)」→「BS MZ-02→MZ-03(CR-V)」とスタッドレスを履いた結果「スタッドレスはBSが絶対に良い」と信じこんでいた僕ですが。。。今回はイロイロヒアリングした結果、「BSは年々コンパウンドが軟らかくなり、アイスでの効きはいいけどドライが最悪。減りも早い」という意見が多く(REV01はどうも違うらしいけど)、近年は雪も少なくすげぇアイスバーンになることもほとんど無くなっているので「ミシュラン・ドライス」を選んでみました。オカネがないので、サイズは195/65-15。アルミはなんてメーカーだったっけ?いわゆるスタッドレス用安アルミでカッコ悪いけど、まぁセンターキャップにライオン君が付くのでオーケーです。(笑)
ドライ路面での印象は、流石にインチダウン+スタッドレスと言う事で、細かいゴツゴツ感は若干減ったものの、16インチ夏タイヤでの大きなうねりに対してムチット追従する感じは衰え、挙動の収まりは悪くなっています。当然ながらコーナリング性能も低下し、切った分だけ軽快に曲がるという感じは無く、アンダーってカンジです。乗り心地が若干良くなったワケですがビックリするほどでもなく、ここはやっぱり16インチ夏タイヤの方が総合的乗り味はGOODです。まぁスタッドレスと夏タイヤを比較するのに無理があるけど。(^^;
でも急ブレーキに対してABSの作動はほとんどなく、夏タイヤと比べてダルではあるもののきっちり止まってくれます。これまでのスタッドレスではスグにタイヤがロックしたりABSが作動してましたから、それなりにミシュラン・ドライスのドライ性能は高いんじゃないかと思います。307SWのブレーキング時の姿勢変化が少ない事も寄与してるかもしれませんが。。。
そして肝心の雪及びアイスでの性能。決して「スゲェ効く」タイヤではありません。
まず弱いのは降りっぱなしの雪。タイヤに雪がくっつきやすいのかどうも降りっぱなしの雪はニガテです。雪が降ったばかりで除雪されていない様な路面では、特に交差店でケツが出やすく、路面の見た目よりも注意して運転しなくてはいけません。
しかし、圧雪とアイスは不思議と結構強い。絶対的グリップは高くはないものの、滑り出しは極めてマイルド且つ滑ってからもそこそこのグリップを保ち、コントロールできます。ブレーキも、むしろ新雪より圧雪やアイスの方が安心して踏めるくらい。なんだか見た目に大丈夫そうな新雪に弱く、いかにも滑りそうな圧雪&アイスに強い不思議なタイヤです。
ABSの作動は、以前のレビンと比べてブレーキへのキックバック?が「ボコッ・ボコッ」と大味で「大丈夫かいな?」いう感じですが、どうしてなかなかちゃんと止まってくれます。レビンの時は雪やアイスでは「ABSを効かせないブレーキング」を心がけていましたし、ABS無しの前車CR−Vでは当然ながらロックさせないブレーキングを心がけていましたが、307SWは「ガーンと踏んでいこう!」という感じです。
ATのスノーモードは、2速発進で滑りやすい路面での発進を助けてくれます。ちょっとシフトアップが遅くてひっぱりすぎの感もありますが、減速時のエンジンブレーキの効き方は良好で、僕的には2速発進よりむしろエンジンブレーキの恩恵が大きい様に思います。もちろん、かなりキビシイ凍結路ではティプトロモードが大活躍。
総合的に見て、307SW+ミシュラン・ドライスの雪道での印象はおおむね良好です。
先日、往復540kmのスノーボードの旅に出かけました。高速道路の圧雪路での安定感も良好でしたし、なにより疲れにくく快適に運転できました。さすがはヨーロッパ車。冬のアウトバーンで鍛えられてるんだぞといったところでしょうか?困ったのは宿近くのキツイ登りで一旦止まったら登れなくなった事だけ。
日常生活においては、今のところ困ったり、怖い思いをした事は全くありません。でもやっぱり、ちょっと急な登りでトラクションがかかりにくい様な気がします。
他に気になる点といえば自動格納ミラー。凍りついた時はイグニッションONにするとバキバキバキ〜!ちょっと壊れそう。実際、運転席側ミラーが開く速度が異常に遅くなりました。やっぱりこういうのはキャンセルスイッチが欲しいです。あとは運転席右側のワイパーの拭き残しはサスガに雪では気になります。あとはリアガラスの熱線の効率がイマイチの様な気がします。バッテリーや始動性には今のところ不安はありませんが、寒いと何故かA/Cが勝手にONになってしまうので、アイドリング時の負荷を低減するためいちいちOFFにしなければならないのがメンドクサイ。
まぁ、意外にも冬にも強い307SW。雪道の運転も快適で安心です。これでESPが付いていればなぁ〜。メガーヌUもESP標準装備で307と同価格なんだし、ここらへんはプジョーさんにもガンバッテ欲しいところですね。
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