バセドウ病の主な症状

●クビの付け根の両側が腫れて大きくなる

●脈が速くなる、動悸、息切、これに伴う心臓疾患や脳の疾患

●神経質になる、いらいらする、感情的になる、集中力低下

●精神的高揚、落ち込み

●手のふるえ

●異常に暑い、汗を異常にかく

●目が突出する

●下痢やトイレの回数増

●食べても食べても痩せる、食欲が異常にある

 (代謝が活発になり、エネルギーを大量に必要とするため)

●筋力の低下

●疲れやすい

●肝臓の異常

●薄毛(毛髪成長サイクルが短くなるため)

●生理不順

 

etc...

 

バセドウ病の治療法

●抗甲状腺薬

 日本では、多くの場合、最初にこの治療法がとられる。 

 抗甲状腺薬(メルカゾールなど)を服用し、甲状腺の働きを抑える。結果、最終的にはTSHのニセモノ

 であるTSH受容体抗体が減少する。

 甲状腺ホルモンは数ヶ月で正常値となり、徐々にクスリを減らしていき、数年の後、クスリをやめても

 正常値を保てれば投薬治療は成功です。

 最初は、1〜2週間に1度の通院が必要ですが、安定してくれば1ヶ月に1度程度の通院頻度となりま

 す。

 

●アイソトープ(放射線)治療

 放射性ヨードを飲み、甲状腺を放射線で破壊する。米国では最もポピュラーな治療法。

 治療前の食事(ヨード)制限2週間が必要。医療機関や飲むアイソトープの量により、入院が一週間程

 度必要となることもある。

 施術後、歳をとるにつれ甲状腺機能低下になる可能性が高い。

 また、再発防止のために、故意に低下症にするケースも多い。

 

●手術

 手術で甲状腺の一部を取り除く。入院1ヶ月程度。

 首の付け根を切開して、甲状腺の一部を取り除く。

 声帯の近くを手術するため、声がかすれたり出にくくなる例が、極稀にある。

 徐々に低下症になるケースもある。

 アイソトープと同じく確実な治療のために、故意に低下症になるほど摘出することも多い。