Ｐ６．チラージンによる治療開始

チラージン　　　　２７歳　　１９９９年１１月　　アイソトープ治療後７ヶ月　

鬱はますますひどくなるが、Ｍ病院の精神科で「甲状腺が関係ある」と言われたので、甲状腺の主治医に相談。

主治医：「うーん、そんなにひどいの？Ｔ３は一応チロナミンでほぼ正常だから甲状腺はカンケーないと思うけど、ＴＳＨは高いままで体がホルモンを足りないと感じている状態だし、少しは体に無理がかかってるかな。飲んでもらうホルモンをＴ４のチラージンにしましょう。これがホントの低下症の治療方法だよ。でも、もう甲状腺自体の働きは確認できなくなるよ。それで様子見てよ。精神科はうちの病院なら紹介するけど．．．」

ということで、甲状腺ホルモン剤をチロナミンからチラージンに切り替えた。１日３錠。精神科は同じ病院じゃ、となりの県なのに通えないよ．．．。

チロナミンはＴ３なので、Ｔ４は補充されず、甲状腺ホルモンが低いと分泌される甲状腺刺激ホルモンＴＳＨも高いままでした。

Ｔ４であるチラージンに切り替えることで、Ｔ４、Ｔ３ともに補充されますが、Ｔ４が補充されることで、甲状腺自体の働きを確認することはできなくなりました。

体内のＴ３のうち、２０％は甲状腺で、残り８０％は、体のあちこちの器官でＴ４がＴ３に変換されて作られています。Ｔ３は即効性で、消えていくのも早いため、Ｔ３を飲む治療方法は、Ｔ３の量を一定に保てないそうです。１日３回に分けて飲んでも、変動があるようです。

一方、Ｔ４は吸収されるのも遅く、減っていくのも遅い。

Ｔ４を飲むことにより、体内のあちこちの器官によって必要な量のＴ３が作り出される、ＴＳＨを正常に保てるだけのＴ４を飲んでいれば、問題ないと考えられています。

一般的に、甲状腺機能低下症の治療はＴ４のみによるものです。

再び精神科へ　　２７歳　２０００年１月　アイソトープ治療後９ヶ月

鬱はますますひどくなり、正月休みすら、ヒドイ鬱に悩まされた。

もうニッチもサッチもいかん。今度は、Ｆ病院の神経科へ。

やっぱりここでも、甲状腺の病気になったヒトは精神疾患になりやすいと言われるが、ここで診て貰えることになる。でもなんだか、原因が甲状腺だって決めつけてない？

抗鬱剤のセディールとアナフラニールを寝る前に各１錠処方された。

このころには鬱がかなりひどく、脱力感とビビビビッとくる嫌な感じに襲われ、アタマに小さい輪でもはまった様になり、頭がまったく働かなくなりました。そして、前とは違う精神科の門を叩きました。

発作　　　２７歳　　２０００．１．３１

精神科で薬をもらって飲み始めてから４回目の朝を迎えた。ヨメさんが夜勤で１人。あさ、目覚ましで起きる。５：３０！なぜ、こんな時間になるんだろう。しかし、今日もめちゃめちゃひどい鬱だ。あ〜、もう仕事できねぇ。クビになるんじゃないか。転職してもどんなカンタンな仕事もできる気しない。そんな事を考えていると、めちゃめちゃ不安になってきた。と思っているうちに、アタマがモウロウとし、心臓がドキドキ、息がハアハア、ついに生まれてはじめて１１９番して救急車を呼んだ。

しかし、救急車の中でだいぶ落ち着き、病院での検査も異常なし。やはり、鬱による発作らしい。

鬱による発作が起きてしまいました。幸い、これ一度きりでしたが。。。

このときはホント死ぬかと思いました。

鬱レベル0.5：何事もやる気ナシ、ちょっぴり焦燥感。だが憂鬱のヒドイやつってくらい。

鬱レベル1.0：結構焦燥感。頭がボケボケ。時々アタマがガチガチでストップする。でかけるのがおっくう。

鬱レベル3.0：頭がジンジンボケボケ。脱力感、肩こり、３０％思考力低下、かなり焦燥感。体調変。

鬱レベル5.0：すごい肩コリ。５０％思考力低下、仕事の能力５０％以下、常時かなりの焦燥感、理由無く全て不安

　　　　　　　　かなり脱力感

鬱レベル7.0：アタマに輪っかがハマッテ思考力８０％低下、仕事能力２０％以下。

鬱レベル10.0：発作発生または発生しそう。思考力９０％低下。もう生きてても意味ナシ。死にたい。